こんにちは!(・ω・)/
突然ですが皆さんは、大工・宮大工の先輩方が使う「木工用工具」いくつご存知でしょうか?
のこぎり、とんかち、ドライバー、などなど……。
SADOでも、いろいろな道具を使い分けて、日々の実習に取り組んでいます。道具の管理(手入れや調整)も学生が自分たちで行いますよ。
実際に現場で作業を行なう際には、腰袋(ベルトポーチのようなもの)に道具をいくつか入れ、持ち歩きながら作業をすることも。日の出から日没までの時間帯を効率良く使って作業を行なうため、道具を取りに行く時間も体力も、温存する必要があるのです!
そんな様々な木工用工具について、
「大工道具を知ろう!」でこれからいくつか紹介していきます。
かんな(鉋)
まず、今回はかんな(鉋)をご紹介!

有名な大工道具の一つで、長方形の木の台に、斜めに金属製の刃が入っているもの。
この刃で、材木の表面を削ってつるつるに加工したり、角を取って丸くしたりします。
一番ポピュラーなのは、実習でもよく使われる「平鉋(ひらがんな)」。明治時代に、西洋から持ち込まれた「西洋鉋(せいようがんな)」が基になっています。
意外にも、かんな(鉋)が広く普及したのは大正時代、関東大震災後。
被災した地域では、個人宅など様々な建築物の修復・再建が必要となり、木材加工の需要が急激に高まったそう。
その際「平鉋(ひらがんな)」は、質の悪い木材でも加工することが出来る道具として、その技術と共に名をはせていったわけです。
いろいろなかんな(鉋)
その他にもかんな(鉋)にはたくさんの種類があり、それぞれの用途によって使い分けます。

例えば、通常よりも木の台が長い、「長台鉋(ながだいかんな)」は板の側面を直角に削ることが出来ます。
また、通常のかんなはかんな自体を引いて使うのに対し、かんな本体を押して使う「隅突鉋(すみつきかんな)」と呼ばれるものもあります。
その他にも多種多様で奥深いかんな(鉋)。それぞれに、大工さんの日々の仕事を支えていますよ。
実習でも大活躍!
ただ材木の上を滑らせているだけにも見えますが、実際には道具の調整や、作業時の力加減と、なかなか一筋縄ではいかない難しい道具です。
かんな(鉋)の使い方ひとつで、その大工の腕前が分かると言われることもあるそうです |д゚)
次回は……
次回の「大工道具を知ろう!」では、継ぎ手で大活躍!
のみ(鑿)についてお話ししていきます。

お楽しみに!(・ω・)/
大工道具を知ろう!まとめ

