宮大工として活躍する卒業生
本校卒業生の小松優喜(こまつ ゆうき)さんが首里城再建工事に携わる初の女性宮大工として活躍しています!
小松さんは令和4年に卒業し、佐賀県にある『いろは工舎』に就職。現在は、首里城再建工事に携わっています。工事現場では、正殿の屋根などに使用される木材の加工や各部材をどのように削るかを示す「墨付け」と呼ばれる作業を主に担当しているようです。
担当している仕事はどう?
首里城の顔とも言える屋根の部材の加工はとても緊張する作業ですね。独特なカーブを描く部材はミリ単位の調整が求められるので…
仕上げた部材は、すぐさま他の宮大工さんが組み立てて行きます。徐々に形になって行く姿を休憩中に見るのが楽しみです。ほんと毎日変わっているので、すごく面白いですね!
女の子だからやっぱダメだねとか絶対言われたくないと思っていて、もう本当死ぬ気でじゃないけど、負けない!と思いながらやっています。
宮大工の魅力は?
宮大工は”過去”と”未来”をつなぐ仕事だと思います。
昔の大工さんは、こうやって施工されていたのだなっていうのを知ることができますし、それが技術の伝承にもなるのかなって思っています。自分が今回こういう風に携わらせてもらった建物も2,30年後、100年後になった時に、「ああ、昔の大工さん、こんな感じでやられていたんだな」って、継承になっていくのが魅力だと思っています。
将来の夢・目標は?
将来、建設現場の責任者である棟梁として働くことです。地元福岡県にある、菅原道真を祀る『太宰府天満宮』の工事に携わって将来へ文化財を残していけたらと思います。
また、家を離れるときに母からもらった手紙に「立派な大工になったら小さくていいから、家を建ててほしいな」と書いてあったので、いつか夢を叶えたら、建ててあげられたらいいなと思っています。
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