建築業界で活躍する卒業生
本校を卒業し、全国の建築業界で活躍する卒業生の皆さん!
就職後のリアルな声を聞くべく職場にインタビューへ伺いました。
今回は、令和3年卒業生の成宮 槙作(なるみや しんさく)さんの職場を目指し、京都府へ。
本校での思い出、仕事のやりがい。伝統建築に携わることを夢見る高校生や、本校に通う在学生に向けたメッセージなどなど。沢山の質問に答えていただきました!
㈱大谷建具工芸所属 成宮さん
京都府にある㈱大谷建具工芸は、木製建具(戸や障子、ふすまなど)の新調、重要文化財や国宝などの修理を行っている工房です。
成宮さんは現在、京都にある世界遺産「二条城」の建具の修理に携わっているのだとか。
「細かい作業がもっとしたいと思って」
Q1.現在の業務内容は?
現在は、二条城の建具の修理に携わらせていただいてます。
雨戸やまえな戸などの修理を行っています。
Q2.印象の深い仕事は?
印象の深かった仕事は、雨戸をやらせて貰ったときに、一から板を削って色を塗ったり、ボロボロになった板を新しい板に替えたりしたことです。
Q3.建具に興味を持ったきっかけは?
技能五輪全国大会へ出場したときに、技能五輪の課題は部材が小さくて、どちらかというと、大工というより建具に近いように感じて……。
細かい作業がもっとしたいと思って、建具という仕事を選びました。
「技能検定は、大工道具の使い方を学ぶには最適」
Q4.本校へ入学した理由は?
入学した理由は、社寺のことについて学ぼうと思って、内部の構造や文化財について学べると思って入学を決めました。
Q5.学校で学んだことは役に立っていますか?
学校で学んだことは役に立っていると思います。
特に技能検定は、大工道具の使い方や作業の速さ効率化などを学ぶにはとても最適だと思います。
Q6.在学中の印象に残っていることは?
やはり、技能五輪全国大会に出場して、沖縄大会で敢闘賞を取ったときです。
取れないと思っていたんですが、名前がでたときには「わっ!」って思いました。
Q7.在学中にやるべきことは?
在学中は、色々好きな自分の思うようなことをやっておいたほうが良いと思います。
例えば、建具を作ってみたり、自分で社寺とかの模型を造ってみたり……。
働くとなかなか、できないので。
「その時代のなかの職人のひとりになれる」
Q8.専門学校で学ぶメリットは?
自分のように、最初思っていたのと違う職業に就くこともあるので、そういうときに考え直す機会があることが良いと思います。
Q9.入学を目指す高校生へ。
きれいには研げなくても良いと思うので、道具に触れてみるとか。
木に触れてみるとか、そういうことをしてみると良いと思います。
Q10.伝統的な木造建築の仕事 その魅力とは?
文化財に携われるので、その時代のなかの職人のひとりになれるということは、やりがいであり、魅力であると思います。