ワタシにとっての“宮大工”の魅力
Interview
▶︎ 学生や先生にお話うかがいました
「木を通して技術を繋いでいけること」が魅力
小松優喜さん (卒業生/宮大工)
首里城再建工事に女性の宮大工として初めて起用
就職して初仕事が長崎県にある重要文化財の洋館建築保存工事で、現在も別棟を修復中です。今は経験を積むために、実測調査、施工図作成、墨付けまで、自分で考えながらできるよう親方が配慮してくれているので、とても勉強になっています。
国宝や重要文化財を扱うと、昔の大工さんが「どういう仕事をしたのか」見ることができます。次に修理するときは、私の仕事を未来の大工さんが見るので、木を通して技術を繋いでいけるところに魅力を感じます。
首里城はとても有名な建築物で、自分も小さいころから知っていたので、すごく誇らしく光栄だし、ありがたいなという感じです。
自分としては責任重大な仕事だなと思っていて、やらせていただけるのはありがたいので自分もいっぱい勉強して、少しでも沖縄の方々のために頑張れたらなと思っています。
木造建築全般に応用が利き、
活躍の幅が広い
知花治輝さん(伝統建築大工学科2年生/沖縄県出身)
宮大工=社寺建築というイメージを持っていましたが、いま学んでいることは非常に幅広く、「木造建築全般のスペシャリスト」を目指している感覚です。それを目指す最高の環境がSADOには揃っていると思いますし、実際の社寺建築物での実習が多く、伝統建築を深く学べることも魅力です。
社寺建築だけではなく、一般建築・一般住宅において宮大工の技術を持っている大工は珍しく重宝されるので、もっと技術を磨き、設計も加工も見積もりもできる、建築全てがわかる大工さんになりたいと思います。
建築大工職種での
最高峰の技能レベルが身につく
伝統建築大工学科/井土英樹先生
「宮大工と大工の違いは?」とよく聞かれますが、私は必ず”技能の習得難易度・希少価値“の話をします。
宮大工が使う優れた技法として「木組み」は有名ですが、実は扱う木材の性質や建築シーンによって、さらに200種類もの加工方法に分かれます。「継手」「仕口」といった関連技術も1つ1つ奥が深く、1人前の宮大工になるには10年かかると言われています。
こうした習得難易度の高さもあり、宮大工という職業自体の人口は減っていますが、それが逆に希少価値に繋がり、【宮大工の技術を備えた大工】に対する需要は非常に高いと感じています。
全国で継続的に本物の社寺建築に携われる学校はSADOだけなので、この唯一無二の環境を存分に活かし、日本の将来を担う宮大工を一人でも多く輩出していきたいと思います。
建築大工として
千年後の日本の未来をつくる
成宮槙作さん(卒業生/建具職人)
仕事で二条城の修復に携わっています。建築されて400年以上も経つ歴史ある文化財を修復すること、後の世につなぐ役として、その時代の限られた「職人の一人」になれていることに大きな魅力とやりがいを感じています。
世界最古の木造建築として有名な法隆寺が建立されたのは約1,400年前。自分の携わった建築物が、1,000年後の日本にも存在するかもしれない、その時代の人々にも愛され喜ばれる存在になるかもしれない、そんな事を想像するだけでワクワクします。
Photo&Movieギャラリー
Gallery
▶︎ わたしたち、こんな建物にかかわってます!

本物のお寺での
「お社造り(建て方)」をイッキ見!
12時間の熱戦!技能レベル日本一を競う
「技能五輪全国大会」生映像
大工技術の集大成?!
「社殿制作」の全工程
宮大工を目指すなら断然“SADO”
Feature
▶︎ SADOで学ぶメリットや特徴、
実績をまとめてみました




建築実技
豊富な実習・実技時間を確保し、昔ながらの手工具から電動工具の扱い方、仕口や墨付け、加工などの技術を学び、実践的な技術を習得します。

設計製図
設計の基本となる線の引き方から平面図、立面図、断面図、施工図、1・2階住宅の設計プランを学び習得します。

規矩術(きくじゅつ)
社寺建築および伝統建築工法技術を修得するとともに、伝統建築の仕組み(四方転び、棒すみ、照すみ、彫刻などの応用実技)を実践で学び身に付けます。一人前の大工には無くてはならない技術です。

現場実習
佐渡島に残る豊富な歴史的建造物を生きた教材として授業に取り入れ、本物の社寺建築を毎年継続的に修復・再建する、他校ではまねのできない実習を経験できます。
よくあるご質問
Q&A
▶︎ 代表的なご質問をQ&A形式でご紹介します
未経験でも大丈夫ですか?
入学生の78%は、建築系以外の高校出身者で、建築未経験者です。それでも卒業時には、
国家資格の2級建築大工技能士を95%が取得し、多くの学生が宮大工など目指す職業に就職しています。
高校時代に勉強しておいた方が良いことは?
専門知識は入学後基礎からしっかり学べるので大丈夫です。
ただ、色々な建築物を見ておくことは勉強になるので、お寺や神社の見学はオススメです。
宮大工以外でも就職できますか?
SADOでは、木を加工する技術を高いレベルで習得できます。
宮大工を目指せるレベルの技術があれば、一般住宅の大工にもなれます。また、木を加工するという点で、
家具職人や建具職人、彫刻士などの専門性の高い職業も目指すことが可能です。
まだ将来が明確でなくても、専門学校で学びながら将来を選択することが可能です。
佐渡の環境は?
学生の声で多いのは、
・思っていたよりお店がそろっていて生活に不便はない。
・アルバイトをするとこは結構ある
・自然が豊かで静か。勉強に集中できる環境。
・地域の人が優しい。
などの声が多く、多くの学生は佐渡生活を好意的に感じてくれています。
アパートや寮はありますか?
学校周辺には病院や市役所などがあり、アパートも沢山あります。
87%が県外生なので、大半の学生は学校周辺のアパートで一人暮らしをしています。
寮は男子寮のみで、一部の学生は友人と一軒家をシェアしている学生もいます。
アルバイトをする時間はありますか?
在校生の80%が何かしらのアルバイト経験が有ります。
島内には飲食店も複数あるので、アルバイトをする場所は結構あります。