ワタシにとっての“宮大工”の魅力

Interview

▶︎ 学生や先生にお話うかがいました

01

「自分にしかできない仕事をしている」
という日々の実感

甲斐友朗さん (卒業生/宮大工)
甲斐友朗さん (卒業生/宮大工)

甲斐友朗さん (卒業生/宮大工)

木で作るというすごさと難しさ、それと同時に上手くできた時に得られる感動と、組み上がった時の達成感、自分が作ったものが後世に残っていくという責任など。その全てが宮大工のやりがいであり、魅力だと思います。「自分にしかできない仕事をしている」、この実感を味わえる毎日が、本当に楽しいです。

02

木造建築全般に応用が利き、
活躍の幅が広い

赤塚大城さん(伝統建築学科3年生/技能五輪全国大会出場予定者)
赤塚大城さん(伝統建築学科3年生/技能五輪全国大会出場予定者)

赤塚大城さん(伝統建築学科3年生/技能五輪全国大会出場予定者)

宮大工=社寺建築というイメージを持っていましたが、いま学んでいることは非常に幅広く、「木造建築全般のスペシャリスト」を目指している感覚です。それを目指す最高の環境がSADOには揃っていると思いますし、技能五輪への出場も一つの自信に繋がりました。
社寺建築だけではなく、一般建築・一般住宅において宮大工の技術を持っている大工は珍しく重宝されるので、もっと技術を磨き、設計も加工も見積もりもできる、建築全てがわかる大工さんになりたいと思います。

03

建築大工職種での
最高峰の技能レベルが身につく

伝統建築学科/井上英樹先生
伝統建築学科/井上英樹先生

伝統建築学科/井上英樹先生

「宮大工と大工の違いは?」とよく聞かれますが、私は必ず”技能の習得難易度・希少価値“の話をします。
宮大工が使う優れた技法として「木組み」は有名ですが、実は扱う木材の性質や建築シーンによって、さらに200種類もの加工方法に分かれます。「継手」「仕口」といった関連技術も1つ1つ奥が深く、1人前の宮大工になるには10年かかると言われています。
こうした習得難易度の高さもあり、宮大工という職業自体の人口は減っていますが、それが逆に希少価値に繋がり、【宮大工の技術を備えた大工】に対する需要は非常に高いと感じています。
全国で継続的に本物の社寺建築に携われる学校はSADOだけなので、この唯一無二の環境を存分に活かし、日本の将来を担う宮大工を一人でも多く輩出していきたいと思います。

04

建築大工として
千年後の日本の未来をつくる

成宮槙作さん(卒業生/建具職人)
成宮槙作さん(卒業生/建具職人)

成宮槙作さん(卒業生/建具職人)

仕事で二条城の修復に携わっています。建築されて400年以上も経つ歴史ある文化財を修復すること、後の世につなぐ役として、その時代の限られた「職人の一人」になれていることに大きな魅力とやりがいを感じています。
世界最古の木造建築として有名な法隆寺が建立されたのは約1,400年前。自分の携わった建築物が、1,000年後の日本にも存在するかもしれない、その時代の人々にも愛され喜ばれる存在になるかもしれない、そんな事を想像するだけでワクワクします。

本物のお寺での
「お社造り(建て方)」をイッキ見!

12時間の熱戦!技能レベル日本一を競う
「技能五輪全国大会」生映像

大工技術の集大成?!
「社殿制作」の全工程

宮大工を目指すなら断然“SADO”

Feature

▶︎ SADOで学ぶメリットや特徴、
実績をまとめてみました

技能五輪全国大会に10年連続排出

技能五輪全国大会に10年連続排出

昭和38年から毎年開催されている
唯一の全国レベルの技能競技大会です。
SADOでは「建築大工職種」に10年間連続出場中です。

伝統建築学科専門業界就職率100%

伝統建築学科専門業界就職率100%

伝統建築学科では、開校時の
1期生(2011年3月卒業)から、11期生(2021年3月卒業)まで
11年連続で就職内定率100%を達成しています。

本物の社寺建築に実習で継続的に携われる日本唯一の学校
建築実技

建築実技

豊富な実習・実技時間を確保し、昔ながらの手工具から電動工具の扱い方、仕口や墨付け、加工などの技術を学び、実践的な技術を習得します。

設計製図

設計製図

設計の基本となる線の引き方から平面図、立面図、断面図、施工図、1・2階住宅の設計プランを学び習得します。

規矩術(きくじゅつ)

規矩術(きくじゅつ)

社寺建築および伝統建築工法技術を修得するとともに、伝統建築の仕組み(四方転び、棒すみ、照すみ、彫刻などの応用実技)を実践で学び身に付けます。一人前の大工には無くてはならない技術です。

現場実習

現場実習

2021年度は、「一間社流造本殿」を製作し、岐阜県の神社へ奉納、薬師寺階段部分修復と柱根継ぎ工事、剛安寺内陣床張り替え工事の3つを実施。高価な木材を扱う緊張感や、計画性・効率性・チームワークなどを学び成長することが可能です。

自分に合った学科選択が可能

伝統建築学科

宮大工コース3年制

■ 宮大工を目指す上で十分な技能と知識の習得が可能です
■ 建築技能に加え、設計・製図など全般的に学ぶことができます

伝統建築学科

伝統建築コース4年制

■ 4年間でしっかり基礎から技術習得が可能です

伝統建築学科

技能五輪コース3年制

■ 技能五輪全国大会の出場内定者向けのコースです
■ ベースとなるカリキュラムは「宮大工コース」と同じです
■ 大会での入賞を目指します

伝統建築学科

京都芸術大学併修コース4年制

■ 伝統建築技能に加え「美大」の知識、教養も学べる
■ 大学卒業学位「学士」を取得

建築技能士養成学科3年制

■ 在学中に二級建築士も取得可能
■ 建築系高校卒業者にオススメ

タイムテーブル

よくあるご質問

Q&A

▶︎ 代表的なご質問をQ&A形式でご紹介します

未経験でも大丈夫ですか?

入学生の78%は、建築系以外の高校出身者で、建築未経験者です。それでも卒業時には、
国家資格の2級建築大工技能士を95%が取得し、多くの学生が宮大工など目指す職業に就職しています。

高校時代に勉強しておいた方が良いことは?

専門知識は入学後基礎からしっかり学べるので大丈夫です。
ただ、色々な建築物を見ておくことは勉強になるので、お寺や神社の見学はオススメです。

宮大工以外でも就職できますか?

SADOでは、木を加工する技術を高いレベルで習得できます。
宮大工を目指せるレベルの技術があれば、一般住宅の大工にもなれます。また、木を加工するという点で、
家具職人や建具職人、彫刻士などの専門性の高い職業も目指すことが可能です。
まだ将来が明確でなくても、専門学校で学びながら将来を選択することが可能です。

佐渡の環境は?

学生の声で多いのは、
・思っていたよりお店がそろっていて生活に不便はない。
・アルバイトをするとこは結構ある
・自然が豊かで静か。勉強に集中できる環境。
・地域の人が優しい。
などの声が多く、多くの学生は佐渡生活を好意的に感じてくれています。

アパートや寮はありますか?

学校周辺には病院や市役所などがあり、アパートも沢山あります。
93%が県外生なので、大半の学生は学校周辺のアパートで一人暮らしをしています。
寮は男子寮のみで、一部の学生は友人と一軒家をシェアしている学生もいます。

アルバイトをする時間はありますか?

在校生の64%が何かしらのアルバイト経験が有ります。
島内には飲食店も複数あるので、アルバイトをする場所は結構あります。