この度、国宝 神谷神社(香川県)へ学生が製作した三間社流造本殿の模型が奉納されました!
神谷神社の三間社流造本殿は、鎌倉時代初期に建立されており、建築様式が現存する建物としては最も古いことから国宝に指定されています。その本殿は2022年に落雷で檜皮葺の屋根が焼失し、現在保存修理工事をされています。
工事期間中、10分の1サイズで中の構造もわかる模型を参拝に来られた皆さんにご覧いただければ幸いです!
◆三間社流造って?
【三間社】・・・流造のうち、正面の柱が4本、柱間の間口が3間あるもの。
【流 造】・・・神社の典型的な建築様式の1つ。切妻造平入りで、本を伏せたような形の屋根を持ち、前面の屋根が曲線状に反りながら長く延びているのが特徴です。
※神谷神社の三間社流造本殿は>>こちら<<
伝統建築大工学科では、2020年度より、授業内で流造本殿の製作に取り組んでいます。
製作にあたり、木割と呼ばれる建築物の各部の比率は、日本最古の木割書とされる「匠明」の比率で製作をしています。
2020年度には二間社を製作、2021~22年度には一間社の製作を行っております。
完成した一間社流造本殿は全国に募集を行い、希望のあった神社等へ奉納しております。2021年度は岐阜県中津川市へ、2022年度は東日本製鉄所直江津工場様へ奉納を行いました。