SADOでは、佐渡島内にある本物の社寺を使って修復再建実習を毎年実施します。
今年の前期は、複数の現場実習を行い、学生も貴重な経験を積むことができました。
実習は、主に3年生・4年生が中心となり、手分けをして実施。
今回は、その実習の様子をイッキにご紹介します!
4月~5月 新町大神宮様 階(きざはし)修復工事
佐渡真野地区にある新町大神宮様。
こちらの本殿にある階段部分の修復工事を実施しました。
現場の調査から始まり、材木の加工、取り替え、全て学生が行います。
材木は佐渡産のアテビ(ヒノキ科)を使用。
4月~6月 本行寺様 本堂床張替え工事
佐渡松ヶ崎の海の近くにある本行寺様。
こちらでは、本堂の床板張替え工事を実施しました。
昨年冬から卒業生(昨年の4年生)が一部工事を進めておりましたが、3年生が工事を引き継いでいます。
床板も学校で学生が加工し、加工、張替えの一通りの工事を学生が行っております。
4月~8月(継続中) 住吉神社様 鳥居根継ぎ工事
佐渡両津地区にある住吉神社様。
こちらでは、鳥居の根継ぎ工事を実施中(7月現在工事継続中)です。
柱の地面設置個所が、風雨により腐朽したため、その部分を撤去し、新しい部材へ取り替える工事です。
鳥居の柱も太く、学校では、4本の角材を接合し丸く加工する作業からスタート。
それらが完成後、ようやく現場で腐朽部分を撤去し、
現在挿げ替える作業を行っております。
鳥居の柱は傾斜しているので、それらを計算したうえでの根継ぎになるので、大変難しい作業になりますが、学生は試行錯誤しながら作業に取り組んでいます。
6月~7月 剛安寺様 地蔵堂新築工事
佐渡吉井地区にある剛安寺様。
こちらでは、地蔵堂の建設工事を実施しました。昨年はお社を建設したので2年続けてとなります。
新たに建設するので、基礎工事から全て学生が手掛ける貴重な実習です。
学校での材木加工が完了後、いよいよ【建て方】となります。
建て方とは、現場で材木をくみ上げる作業です。柱を立て、一気に屋根まで組み上げます。
現場では、思うように柱がはまらないこともありますが、都度調整を行い、傾きやゆがみが無いように作業を進めていきます。
今回は、地蔵堂という事で内装工事もなく、作業は比較的早く完了することができました。
6月 佐和田児童クラブ 授乳室工事
佐渡 佐和田地区にある佐和田児童クラブ様。
こちらの授乳室が、コンクリ張りのため、床板をはり、使い勝手が良くなるように改良工事を実施。
社寺だけではなく、時にはこうした実習を行うこともあります。色々経験することも大切ですからね。
昨年も、子供たちのために、パーゴラ設置工事を実施。それに続いての工事となります。
面積的にも小さく、3年生2名が担当しました。
ボランティア 山車車軸修理
こちらは、春休み期間に学生有志のみで実施したボランティア。
お祭りで使用される山車の車軸部分の修復作業を行いました。
修復された山車は、両津地区の湊まつりで実際に使用され、一部学生もお祭りに参加!
自分たちの手で修復した山車を自分たちの手で引き、
地域の皆さんと交流し、また感謝され、学生にとっても思い出深い体験となりまし。
校舎内での修繕実習
こちらは、学校の校舎内。
廊下の塗装が剥げかかった壁を、木でかっこよく修復!という作業です。
SADOの校舎には、学生が手掛けたものが沢山あります!
オープンキャンパスで学校にお越しの際はご覧いただけますよ!
こちらは、学校に寄贈いただいた山車の屋根部分の修復作業の様子です。
彫刻なども学生が行っております。
このように、前期だけでこれだけの実習を行うことができるのは、全国でもSADOだけです!
学生ではありますが、やっていることは本物の大工さん同様に、工事に対する責任感を持って臨んでおり、より実践的な学びを経験することが可能です。
その経験から、実践力や応用力、そして完成した時の達成感や喜びを感じることが出来ます。
学生達も貴重な実習経験から、知識も技術も大きく成長したことでしょう!
後期からは、社殿制作に取り掛かります。
細かな作業も増え、現場とはまた違った技術が求められます。
その様子もSNS等でお届けするのでお楽しみに!